安藤モモ子が監督で、満島ひかりが出ていて、あとは惹句が刺激的。それだけの情報で見たのだが、えらく面白かった。
ハルが男と付き合うだらしなさ。そして、それとは対照的なリコとの関係。女同士が最初にした口づけは、過去に見たどんなキスより美しかった。
その一方で、芸術作品であることを徹底しないというか、コメディーっぽい要素も入っている。女ふたりが好き合うことを、いえるリコといえないハル。居酒屋での言い争いにより、違いを際立たせるのだが、そのときおっさんどもが視線のやり場に困ってしまう……。この人たちは別にいなくてもいいわけで、そこはあえて面白くする監督のサービス精神なのかな、と。
早稲田が出てくるのも、楽しく見られた。3号館の掲示板で休講を確認したり、4Fの教室で授業を聞いたり。あとは、中庭のベンチで好物の食べ方をいわれるシーンもあった。示唆に富むいいセリフだった。
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宮崎キネマ館（キネマ2）にて、13:10からの回を鑑賞。客4人ほど。一般料金1800円は高いな。「そんなのどこだって同じでは？」と思うかもしれない。しかし大都市だったら金券ショップで安く買えたりする。
まあ、ここも会員なるものを募集していて、年会費1500円払うと、以降は料金1200円になるそうだ。しかも入会時に招待券が1枚つく。2回以上くるなら、値段に対するハードルは下げられると。「2回以上くるなら」ね。
