2010-10-03 勝谷誠彦著、水道橋博士解説『平壌で朝食を。』(光文社文庫、2010/8) 読書 著者初の小説集『彼岸まで。』を改題。文庫化にあたって、新たに1編が加えられている。 自らを主人公としている私小説が3編。偶発的に見える出来事は、いったいどこまで真実なのだろう。そうやって想像しながらの読みは、すごく楽しい。 他の作品も勝谷誠彦ならではのエッセンスがつまっている。どの話も一筋縄ではいかないのだ。水道橋博士も書いているが、最後のどんでん返しにはびっくり。 小説だからこそ書けることもある。母親が死んでも淡々と商品を仕上げる(p.11)自分とか。