『月あかりの下で―ある定時制高校の記憶―』

とあるクラスの入学から卒業までの4年間、プラス後日談をおさめたドキュメンタリー。面白かった。問題行動続発で、あわてふためく先生……ってな展開かと思ったが、さにあらず。わりと静かな映画。感情をうまく表せない生徒たちの戸惑いとかもどかしさを、しっかりすくいとっていた。
担任の平野先生は、自らに対してすごくフェアで、そこも作品の面白さにつながっている。彼の言葉で、いたく共感するものがあった。記憶がいい加減だが、要旨としてはこんな感じ。生徒は昼間に働いていたり別の生活があったりするのに、夜わざわざ学校までこようとする、その気持ちを尊敬する、と。
本当にそうだと思う。作中では、校外における生徒が描かれないので、このコメントがなかったら、危うく想像が至らないところだった。
欲をいえば、もう少し勉強のシーンが見たかった。サチコが2−3*1に悩むところだけだったから。しかし、映画は2時間という制約があるので仕方ない。

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下北沢のトリウッドにて。客はたった4人。きょうは昼間の回で舞台挨拶があったので、そちらに集中したかな。
この劇場は初めて。建物2Fの一角で、あらかじめ存在を知らない人がふらっと入る可能性はゼロに近い気がする。いや、それでいいなら問題ないのだが。
場内は映画館というよりも映写室といった雰囲気。カップホルダーにはペットボトルが入らなかった。私の持っていたやつが四角タイプだったからだと思うが、まさか円形まで入らなかったり?
それとトイレ。全体的にはきれいだったが、場所によってはほこりのたまり方がすごかった。1ヶ月は手をつけてないな、あれだと。

*1:だったっけ?