佐野正幸著『もうひとつの「江夏の21球」』(主婦の友文庫、2009/11)

近鉄バファローズ初優勝の1979年シーズンを、開幕から日本シリーズまで近鉄目線で綴った1冊。
この年のシリーズはパの本拠(近鉄大阪球場を使用)で開幕。3-5戦が広島。そこにバファローズ応援団の著者は足を運ばなかったのだが、仲間からむごい扱いをされたと聞く。そして、大阪でやり返すことに……。そのへんがこの本ならではの面白いところかな。
当時、日本シリーズにDH制は採用されておらず(パの本拠でも)、マニエルの守備がポイントになったことが強調されている。あとは、連続試合出場を継続中だった衣笠が、第5戦には出なかったというのも、「ふーん」なところ。