帯広でバスに乗ったときのこと。走り始めて気づいた。そういえば、1万円札しか持ってないんだったな、と。
運転手に「1万円札の両替ってできますか？」と聞いた。
すると「どちらまでいかれます？」との返答。よくわからないが、終点までいくんだったら、営業所的な場所でやってくれるのかもしれない。しかし私は途中下車だ。
「じゃあ、無理ですね」
それでどうなるかといったら、「こんど乗ったときに払ってください」だ。
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話はこれで終わる。しかし、もし仮に運転手がとがめてきたらどうなんだろう。たとえば、「困るんだよね。乗るまえに両替してくれないと」ってふうに突っついてきたら……。
別に無賃乗車しているわけではないのだ。乗客側に細かく崩したうえで乗車する義務があるのだろうか。
もしそういう義務がないとして、バス会社のほうも、両替用の現金を運転手に持たせたくはないよなあ。難しい問題だ。まあ、車内の両替機が高額紙幣にも対応してくれたら、それが一番か。
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次の日もバスに乗った。運賃は前日分340円、この日が420円。合わせて760円だが、1000円札を投入した。「こんど払って」といわれても、そうしない人がいるかもしれない。そういう輩（やから）の分も、気持ちだけ入れておこうかな、と。
