信濃グランセローズ×埼玉西武ライオンズ(交流戦、長野オリンピックスタジアム)

イントロ

初めてくる球場。かつてライオンズは、毎年ここで2連戦をやるのが定例だった。それがため、「長野はいつでもいけるからいいや」と私のなかで後回しになっていた。そうしたら、2008年の開催で最後になってしまったようで……。
今回ファームの練習試合ではあるが、これを逃すと次はいつになるかわからないので、はるばるやってきた。

プロ11年目

最近すごく、大島を応援したい気持ちがある。先日ファームに落ちたことで、野球人生がけっぷちまできたと思っている。いまこそがんばらなきゃいけないときなのだ。だから後押ししたい。
そんなわけで、きょうは大島中心に見たのだが、まず試合前、米野と非常に楽しくしているのに目がいった。検索してみると、米野は1982年1月生まれで、ふたりは同年代になる。高卒でプロ入りしているのも同じだ。
試合のほうでは、第1打席が空振りの三振。まっすぐをカットするかどうか迷ったような、中途半端なスイングだった。長野まできてこういうのはやめてほしい。
第2打席はライトライナー。いい当たりだったものの、真正面。
3打席目、4打席目はいずれもセンターへのクリーンヒット。凡退した2打席目も含めて、しっかりボールがとらえられてるかなという印象を受けた。
とにかくもかくにも打って結果を残して、アピールしてほしい。

戦評

試合全体を振り返ると、ライオンズは先発の藤原が5回6失点。序盤に大量リードを許してしまった。
6回に浅村の完璧な3ランと、米野の2点タイムリーで1点差に迫ったが、山崎・上原のリリーフ陣がそろって失点。ねばりを見せることができずに敗れた。
ライオンズの収穫としては、8回に投げた松永があげられる。ストレートがすばらしく走っていて、抜群の内容だった。

ライオンズ打撃成績

位置 選手 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
(右) 斉藤 中直2 --- 二ゴロ --- --- 左直安 遊ゴロ --- 三邪飛
(二) 大崎 空三振 --- --- 左飛 --- 右飛 左飛 --- 三ゴロ
(遊) 浅村 中飛 --- --- 左直安 --- 左飛本 --- 二ゴロ ---
(指) G.G.佐藤 空三振 --- --- 左飛 --- 空三振 --- 空三振 ---
(左) 大島 --- 空三振 --- --- 右直 中直安 --- 中直安 ---
(捕一) 岳野 --- 遊飛 --- --- 四球 四球 --- 左直2 ---
(一捕) 米野 --- 三ゴロ --- --- 右飛 中飛2 --- --- ---
吉見 --- --- --- --- --- --- --- 二ゴロ ---
(三) 梅田 --- --- 空三振 --- 空三振 右飛 --- --- 見三振
(中) 石川 --- --- 二飛 --- --- 中飛安 中飛 --- 投ゴ安

グランセローズ打撃成績

位置 選手 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
(中) フミヒサ 空三振 中飛 二ゴロ --- --- --- --- --- ---
井領 --- --- --- --- 右邪飛 --- 遊ゴロ --- ---
(右) 脇田 右飛 --- 遊ゴロ 二飛 --- 右直安 左直3 --- ---
(三) 西江 中直安 --- 死球 右飛 --- 中飛 二ゴロ --- ---
(指) 今村 中ゴ安 --- 右直安 中直 --- 中飛安 --- --- ---
打指 田中 --- --- --- --- --- --- --- 二飛 ---
(左) 大村 三邪飛 --- 四球 --- --- --- --- --- ---
根津 --- --- --- --- 遊飛安 左飛 --- 空三振 ---
(捕) 山崎 --- 中直安 犠飛 --- 左飛 右飛2 --- 見三振 ---
(一) ムヨル --- 遊ゴロ 左飛本 --- 四球 空三振 --- --- ---
(二) 五十嵐 --- 遊飛 左直安 --- 中直安 --- 左直安 --- ---
(遊) ダイチ --- 中飛安 中飛安 --- 一ゴロ --- 一犠打 --- ---

ライオンズ継投

藤原(5)-山崎-(1)-上原(1)-松永(1)
いずれもイニングの頭から登板。

グランセローズ継投

杉山(3)給前-(2)-信幸(1/3)-萩原(1 1/3)-飯田(2)
萩原は6回のG.G.佐藤の打席から登板。それ以外のピッチャーはイニングの頭から。

得点経過

2回裏、バッターフミヒサのところで藤原が暴投。3塁ランナー生還。(信濃1-0埼玉西武
3回裏、山崎がセンターへ犠牲フライ。(信濃2-0埼玉西武
3回裏、ムヨルがレフトへ3ラン。打った瞬間にわかる一発。(信濃5-0埼玉西武
5回裏、五十嵐がセンター前にタイムリー。(信濃6-0埼玉西武
6回表、浅村がレフトへ3ラン。(信濃6-3埼玉西武
6回表、米野が左中間に2点タイムリー2ベース。(信濃6-5埼玉西武
6回裏、山崎がライト線へ2点タイムリー2ベース。(信濃8-5埼玉西武
7回裏、脇田が左中間にタイムリー3ベース。(信濃9-5埼玉西武
8回表、岳野がレフト線へタイムリー2ベース。(信濃9-6埼玉西武

BCリーグ公式より

試合時間:3:07
観衆:675

メモ

選手は午前中練習してから、バスで長野に移動してきたそう(雄星ガールズTwitterより)。
ことし人工芝が張り替えられたそうだが、初めてきたのでなんともいえない。
球場正面にはクレープ屋とグッズの売店。場内でもグッズ販売あり。
チケットは1500円。球団マークと日付入りでそれなりに記念にはなる。「雨天中止の場合は明日の順延試合に有効なので、払い戻しはない」ということを、購入時に説明された。
バックネット裏の独立席のエリアへの入場は、別途1000円が必要。この1000円という値段設定が絶妙なんだよな。500円なら入るんだけど、1000円だと「うーん」となってしまう。
動きのいい選手はいるかなあと、グランセローズのノックをながめる。が、まず目に入ったのは使用しているボールの汚れだった。これが格差なんだな。
スタメン発表は開始40分前ぐらいだった。早い。信濃の選手は、名前のあとに「--県出身」とつく。あるいは地元選手の場合は、「長野県飯田市出身」などと詳細になる。
試合前のグラウンドでは、選ばれたファンが(?)ライオンズのコーチ鈴木康友(前富山サンダーバーズ監督)のノックを受けるイベントがおこなわれていた。
試合前、国歌に引き続いて長野県歌「信濃の国」が場内に流れた。
米野のレガース等は、まだスワローズ在籍時のものだろうか。カラーがそんな感じ。
梅田の名前が「だ」ではなく「う」にアクセントでアナウンスされていた。
球審椎名、1塁山本、2塁小坂、3塁岡野。
まだ初回の段階から、ライオンズのブルペンでは朱が肩を作っていた。結局登板はしなかったが、藤原が大崩れした場合の備えだったか。
井領の登場曲は「YAH YAH YAH」(CHAGE and ASKA/1993年)。彼は1991年の生まれだ。ということは、この曲が世に出たときは1歳とか2歳だったのか。ふーん。
5回終了後、両チームの選手がカラーボールの投げ込み。それなのにひとり、バットを持った選手が……。G.G.佐藤だ。彼は鈴木康友のトスを受けて、スタンドへ「打ち込み」をしていた。ちなみにこのボールは受付へもっていくと、サイン色紙がもらえたらしい。
二階席の開放はなかった。なお、一階席の後方座席だと上部に二階があるため、雨をしのぐことができる。きょうは6回裏開始前から降雨。私はもとから雨のかからないところにいたのだが、まえのほうにいた人たちも、いっせいに避難してきた。
ライオンズのラッキー7に応援歌は流れなかった。