『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』

ロードームービーだし、いわゆる映画俳優が次々に出てくるので、楽しめることは楽しめる。ただ、影響を胸のうちに残すところは正直なかった。
気になったことがふたつ。まず、盗んだトラックのナンバーで追跡されないのかということ。そしてもうひとつは、地理に明るくなさそうなふたりは何を手掛かりに移動しているのかということ。
後者はわからないが、前者について監督のコメントがパンフレットにある。「警察が追ってくるカットが挟まれたりするような、ありがちな展開もやめた。(中略)そういう意図的なものがどうしてもダメなんです」
私が作中、いいなあと思ったカットがある。画面奥からやってきた3人が、円形のロータリー*1をぐるっと周り、また元の道へ戻っていく場面だ。意味のない行動が気持ちよさそうでね。
109シネマズMM横浜(シアター1)にて。

*1:釧路の幣舞ロータリー?