著者デビュー作の自伝。アトピーだけではなかった壮絶な生い立ちから、あふれる行動力で道を切り開いたその後まで。
この本を読んだのは、MALICE MIZERとのかかわりが知りたかったから。それは著者の人形製作をきっかけとしたものなのだが、ここに書かれている*1(追っかけとしてでなく)メンバーとつながる喜びは、小説『バンギャル ア ゴーゴー』には反映されていないんだなということを思った。
後半はいろいろと道に迷うが、結局たどり着くのは「主義を振りかざすのはやめよう」(p.295)というところ。
*1:p.73-77あたり。