沖縄そばやんばる(新宿)

具が別皿?

きのうの昼、新宿の沖縄そばやんばるという店でおこったことを、つらつら書こうと思う。
時刻は13:00過ぎ。何を食べようか悩みつつ歩いていて、見つけた店だった。店外のサンプルをながめ、ラフティ丼セット(930円)の食券を購入。
店に入ってしばし後、ものが運ばれてきた。セットは、茶碗のごはん・皿にのった野菜炒め・そば・コップに入った茶であった。
ここで、んんんんと疑問に思う。さきほどのサンプルでは、丼とそばの2点だったはずなのだが、この野菜炒めは何だ。丼の具だけ別皿にしたのかな。よくわからないが、とりあえずそばのほうだけを食べておく。そのうちに間違いが発覚するかもしれない。

予想通りの展開

しかし、そばが終了しても何も起こらない。仕方ない、もうこれでいいんだろう。そう考え、野菜炒めとごはんの半分ほどに手をつけたときだった。
5つほど離れた席にいる男(学生年齢)が声をあげた。
「すいません。自分、ゴーヤ定食たのんだんですけど、ゴーヤが(ない)……」
あーあ、やっぱり取り違えられてたか。この野菜炒めみたいなの、ゴーヤっぽいもんな。

おっさん乱入

さてさて、普通ならここから解決に向かうところだ。しかし、第三者の登場で話は複雑になっていく。学生の隣にいたおっさんが割り込んできたのである。
「こんだけ食べてからいうなよ!」
いったいお前は何様だ。何で知識のない私たち客が、間違いを指摘せねばならないのか。できないだろうに。
しばしの後、学生のもとには、ゴーヤ定食も運ばれてくる。私はまだ、何の声もあげられずにいた。そしてそのまま食べ続ける。

律儀すぎる学生

そうしているうちに、学生が食べ終えたようだ。彼は店員にこんな問いかけをする。
「もともと僕が食べてたやつって、いくらなんですか?」と、その分まで払おうとする。
当然のこと店員は「いや、けっこうです」なのだが、彼は1000円札を持った手をひっこめない。
結局、店員たちは話し合い、そのうちいくらかをもらったようだった。

ようやくアピール

この間の私の心中というのは、まず学生に対する申し訳なさがある。理不尽にもおっさんに怒られてしまって。
そしてもうひとつ。実際くちにした定食は、支払った930円より安いだろうから、差額を返してもらいたいとも、少し*1思っていた。
もう学生は帰ってしまう。彼への申し訳なさは、いましか解消できない。私は声をあげた。
「たぶん自分のと間違えられたと思うんですけど」
店員が寄ってきた。
「ラフティ丼セットをご注文されました?」
「はい」
「申し訳ありません」
そして、出口へ向かう学生をとめて、「すいません。自分がすぐにいえなくて」と謝った。
彼は「もういいよ」とでも思ったのか、たいして気にも留めずに出ていった。
やっかいなおっさんは、私が申し出た後もなお「こんどからすぐにいえよ」と学生に文句をいっていた。
だからお前は何様なんだ、と。本当にもう。

返金なし?

さて、学生もおっさんもいなくなった。私はまだ食べている。返金ないのかなと気にしつつ。
カウンターの向こうではこんな会話がなされていた。偉そうな店員が目下に向かって「悪いのは自分たちだからな。ちゃんと謝ったか?」
おっさんだけでなく店側まで客のせいにする気はないようで、一安心である。
ゴーヤの量が多く、まだ食べ続ける自分のもとへ店員がやってきた。待望の返金――、ではなくお詫びのジュースだった。グレープフルーツのすっぱさが口にしみるぜ。
まあ、これで金はあきらめるか。さっきまでいなかった人(店長か?)がやってきて、謝ってくれたしな。

クライマックス

店を出る。サンプルのゴーヤ定食には980円という値段がついていた。
こっちのほうが50円たかかったのか。そりゃ、返金がないわけだな。
おしまい。

*1:なぜ少しかというと、外食の金は後で親に請求しているので。どうでもいいっちゃ、どうでもいい。