西武×ヤクルト(7回戦、小鹿野町総合運動公園野球場)


見どころ盛りだくさん

自分がこれまで観戦したなかで、もっとも気に入った球場になった。外野の後方に川が流れ、水遊びができる。レフト側は丘のごとく隆起していて、観戦する光景に変化がつく。1塁側上方の橋を車が行き交うのもいいアクセント。
ただ両翼が90の中堅110という狭さのため、何でもかんでもホームランになってしまう。まあ、それも年に1回なら逆にありかもな。

道中

所沢で、西武秩父いきの快速急行に乗り換える。年配のハイカーがぎょうさんいて、120%ほどの乗車率。
彼らは正丸で少し、芦ヶ久保で大量に下車していった。そしてがらがらになった車内には、目的地を同じくするだろう人もちらほら。

バス乗車

西武秩父駅に到着。ここからバスで移動する。球場の最寄りは、黒海土入口という停留所(徒歩約5分)なのだが、そこまで運行するバス(粟尾線)は少ない。
そこで小鹿野車庫*1までいって、歩くことにする(徒歩約15分)。ちなみに車庫の住所は小鹿野943。地図で見ると、小鹿野高校左下部分のかくっとなったところにある。
バスの車内もハイカーだらけ。立っている人も少なからずいる状態だった。そして、そのハイカーが泉田というところで大量に降りると、後はやはり同目的の人たちだ。
(応援の)ドラムを持った方が、途中の小鹿野役場で降りようとしたが、動く気配のない私のほうを見てやめていた。小鹿野役場で乗り継ぐのは、また新たにバス代がかかることを考えると、どうかなという感じ(そうしている人もいたけど)。

バス下車後

地図で見ると、黒海土バイパス前の交差点*2を南へいけば球場だ。私はそうした。
だけど、この道は橋*3になっている。橋から球場へいくにはスカイダイビングしなければならない。
きた道を戻る。国道299号線をもう少し西へいって、三田川中学校のほうへ左折。ここが球場へつながる下り坂。その途中でチケット販売と、もぎりがある。
球場内に入るというよりも、球場を含めた公園エリアに入場するという感じ。
メンバー表とうちわの配布があった。

サイン会

10:15整理券配布開始で、2分前ぐらいに列へついた。きょうはけっこう並んでる。
まもなく配られた券には、D-9と書かれていた。おそらくAの1-20、Bの1-20と続いて、Eの1-20で計100人ということだろう。
本日の色紙は、券と引き換えに強制購入(200円)だった。そんなこともあるのか。
10:50開始とのアナウンスがあり、登場した選手はA大沼・B後藤・C大島・D浅村・E中崎であった。
なお、Bの後藤は若干遅れてきた。このこと*4からすると、誰がどこに座るかは、事前にきっちり決まってるっぽい。そして、早めに券をもらった人ほど人気選手になる、と。

物販

名物わらじカツ丼ほか、かなり充実。3塁側の場外が物販エリアになっていたのだが、出入りにいちいちチケットを見せる必要がなくてうれしい(前述のように、公園エリアに入るところですでにもぎられているから)。

ベンチ

狭いために、選手を収容しきれず。両チームとも何人かは、ベンチ外のパイプ椅子に座っていた。

試合前イベント

きょうは12:30がプレイボール。この半端な時間の意味は何だろう。
30分前の12:00から太鼓演奏。ナイトゲームでこれを聞いたら、もっと雰囲気が出そうだ。
その後、どこかの高校のチアが演技。バット(を模したもの)を持ち、野球の動きを取り入れたコミカルなもので、とても面白かった。
チアは5回終了後にも登場。地方球場で、高校やら大学のチアが出てくるのは、お得感がある。普段と違ったものが見られてね。

ホームラン時の演出

3回表、上田の打球はライトポール際へ。てっきり3ランかと思いきや、ファウルの判定。勘違いで、祝福の太鼓が鳴らされる。
しかし上田、打ち直しでも右中間へ放り込んだ。今度こそ正真正銘、祝福の太鼓。
ここの場面で初めて、ああ、ホームラン出たら太鼓なんだ、いいなあと思った気がする。2回の森岡のソロのときは、この演出がなかった?

川遊び

球場の外野後方には、川(小森川)が流れている。4回ぐらいになると、野球に飽きて川遊びを始める子どもが。それも、ひとりふたりでなく20人ほど。
私はこういうのもありだなと思う。球場はいろいろな楽しみ方があっていい。
なお、6回の梅田のホームランは、バウンドしてこの川へ入ってしまった。

公園

ライトの後方には公園がある。子どもがキャッチボールをして遊んでいたが、やはり楽しみ方はそれぞれでいいと思う。本当に。
6回に出た清水のホームランは、この公園のなかへ入っていったようだ。

試合雑感

ま、ホームランがたくさん出た結果、こんな試合になった、と。それぐらい。
大沼が別格のピッチングを見せたのと、後藤の状態がいいようなのが、きょうの収穫。
あとは、中田ってファーストもやるんだな、と。

メモ

球場名について。ライオンズ公式サイトは「小鹿野総合運動公園野球場」としている。町をつけるのか、つけないのか。どっちかに決めてほしいものだ。
きょうは塁審ふたり。
ライオンズの応援はざっと15人+のりのりの少年野球チーム。向こうの応援行為はなかった。
MVPは水田。1イニング2発のほか、守備でのファインプレイもあった。

球場関係メモ

きょうはスワローズが1塁側、ライオンズが3塁側を使用。何を考慮したんだろう。選手がサイン会にいきやすいようになのか、あるいはレフト側のほうが収容人員が多いからか。
レフト側の一部は、小高い丘(?)になっていて、ちょうど木陰もあり、人気の場所だった。
一部にあるベンチシートのみが内野席。1・3塁キャンバスの横あたりはもう外野席。要するに、1000円(外野)と2000円(内野)との差は、座る場所が用意されているか、いないか、ということぐらい。
トイレはバックネット裏に常設のもの*5があるほか、1塁側・3塁側にそれぞれ2つ3つ仮設トイレが用意されていた。これとは別に、選手用の仮設トイレ(!)もあった。
サイズは両翼90-中堅110。これより狭い球場でのプロ野球開催は、そうないだろうな。
バックネット側にカウントと判定表示あり。ただし、なぜか向きがライト方向で、レフトからは見づらい。
スコアボードは、時計のほか、スコア・カウント・判定の表示があり。TN(チーム名)はSとLという表記だった。
6基ある照明のうち、外野の2基を除く4基にスピーカーをつけていた。音量は聞けなくはないが、もうちょっとほしかったかな。
グラウンド整備は、人(トンボ)のほか、軽トラの後部にトンボをくっつけてやっていた。見た目は滑稽だが、なかなかまともにならされていた。

得点

1回表、斉藤がセンターへ犠牲フライ。
2回表、森岡がライトポール際へソロ。球場サイズゆえの一発。
3回表、上田が右中間へ3ラン。
4回裏、後藤がバックスクリーン直撃の2ラン。
5回表、志田がレフト前にタイムリー。
5回裏、原がセンターオーバーの2点タイムリー3ベース。これが取れないようでは、並のセンターだなあ(上田)。
5回裏、後藤がレフト前にタイムリー。
6回裏、水田がレフトへ2ラン。
6回裏、梅田が右中間へ特大のソロホームラン。
6回裏、後藤がレフト線へ2点タイムリー2ベース。
6回裏、清水がライトへ3ラン。
6回裏、水田が左中間へソロ。球場サイズゆえの一発。
7回表、鬼崎が押し出しのフォアボールを選ぶ。

スコアボード

NPB公式より

試合時間:3:26
観衆:1861

*1:備忘に書いておくが、トイレが設けられている。

*2:コンビニ(セーブオン小鹿野飯田店)あり。

*3:なおこの場所での試合観戦は不可。「KEEP OUT」のテープ封鎖がされていて、試合中は警備員を配置していた。あっ、警備員になれば観戦できるか……。

*4:AやEという端ではない場所に遅くきた選手が座ったこと。

*5:木材が使われていて、いい雰囲気。