元木昌彦著『競馬必勝放浪記』(祥伝社新書、2009/3)

福岡から帰ってくるとき、空港で4時間ほどの待ちがあった。それで暇つぶしに手に取った。
本書では、著者と競馬との付き合い、そしてまた競馬を通じた作家たちとの付き合いが綴られる。
随所に面白いエピソードがあるが、なかでも本田靖春さんの章がいい。未完に終わった連載、最後に会ったときのこと、そして死後に奥さんからもらったもの……。
最後に披露している著者の馬券術も興味深い。あっさりしすぎていて、競馬はそんな簡単に考えていいのかと思えてしまう。

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p.149に誤植。「ディープインパク」はないだろ。