ソフトバンク×オリックス(3回戦、雁の巣球場)

あわや乱闘

ファームでこんなに中身の濃い試合は初めて。
ホークスの先発はジャマーノ。助っ人としてやってきたのにファーム。たぶん本人は「こんなはずじゃなかった」「すぐに1軍へあがるしかない」という気持ちだろう。
それなのに、2回に4点を先制され、3回も岡田にタイムリーを浴びる。そして、次のバッター一輝への初球だった。
上半身へのデッドボール。もちろんストレートで、ぶつけにいったのは明らか。ふがいない自分のピッチングに切れてしまったのだろう。
一輝はバットを力強く叩きつけた。そしてジャマーノのほうへ向かっていく。当然だ。わざとぶつけられて黙っているわけがない。
結局、球審等が間に入り、乱闘への発展は免れた。コーチが通訳を伴って出てきて、一呼吸を入れる。
立ち直れるだろうか。0アウト1・3塁。バッター長田の打球は、ショート深い位置へのゴロ。福田はホームへ送球したのだが、投げた瞬間、やっちゃったなあとわかる大暴投。ジャマーノは福田に対して、「なんで1塁に投げないんだ?」の仕草。
続くバッターの打球はぼてぼてのピッチャーゴロだった。ホームベース上できつく当たられたが、キャッチャー堂上ナイスブロック。ジャマーノは「よくやった」とでもいうように、堂上の腕をぽんぽんと叩いた。

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ここで、このピッチャーについて思ったことを書いてみたい。まず、ストライク先行の意識がとても強いようだ。カーブでもきちんとカウントを整えられる。
ただ、きょうはストレートを痛打されるケースが目立った。真っ直ぐをくさいところに放れるようになったら面白いと思う。これという球種があるわけではないので、リードの仕方が大事かもしれない。

村松復帰

9回裏、先頭アギーラへの代打は背番号35村松。ホークスファン、バファローズファンの両方から、等しく大きな声援が送られた。
しっかりと振りぬき、ライナー性になった打球は、鋭く1・2塁間を破る。ライト前ヒット。代走が送られ、村松はベンチに退いた。
いま調べてみると、村松は3/15の春季教育リーグで太ももを痛め、この日が今季公式戦初出場だったようだ。

メモ

12:15、スタメン発表。本日の塁審はふたり。
スタンドが小さく、ファウルボールはほとんどといっていいほど、外へ出ていく。そして、それをゲットしようと目論む子どもたちが待ち構えていた。

球場関係メモ

駅から球場への道には、デーリーマートなるヤマザキ系列のコンビニ、およびバナナボートというアイスクリーム・ホットドッグ店があった。
売店は球場入口そばに、テントがいくつか。「ガンレクふれあい売店」というそうで、雁の巣レクリエーションセンターのサイトに、営業日・営業時間が載っている。メニューはカレー・たこ焼き・ホットドッグなどがあった。
開放している座席は内野のみで、1塁側・ネット裏・3塁側に各4列ずつある。最前列のまえにコンクリート部分があり、ここに座るのもありらしい。あとは4列目の後ろで立見も可能。
ブルペンは、内野スタンドと外野の間をくり抜くように設けられている。屋根のつけ方が1・3塁で違うようで、ビジター側のほうが多少見やすい。
スコアボードの選手名・守備位置・点数などは、パネルをくるっと回す形式。
現在の打者が誰かを示すランプが、両軍の真んなかにあり、共通使用する。

得点

1回裏、中西がセンターへフェンス直撃のタイムリー2ベース。
2回表、由田の内野ゴロの間にランナー生還。
2回表、横山が左中間へ2点タイムリー2ベース。
2回表、小瀬がカーブをレフト線へ運ぶタイムリー2ベース。おそらく待っていたとはいえ、見事なバッティング*1
3回表、岡田が右中間へタイムリー3ベース。
3回表、長田がショートゴロ。福田が本塁へ投げるも悪送球。ランナー生還。
3回裏、小斉が右中間へ2ラン。
4回表、古木がライト前にタイムリー。
5回表、由田が右中間にタイムリー3ベース。
5回表、横山がセカンドゴロ。野選でランナー生還。
7回表、山崎浩司がライト前にタイムリー。
8回表、一輝がセンター前へタイムリー。
9回表、横山が左中間へソロ。

スコア

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
オリックス 0 4 2 1 2 0 1 1 1 12
ソフトバンク 1 0 2 0 0 0 0 0 0 3

NPB公式より

試合時間:3:18
観衆:600*2

*1:ただしこの直後、大失態を犯す。山崎浩司が打って、ショート後方へ詰まり気味の小フライ。まだ1アウトなのに、勘違いしていたらしい小瀬は戻るそぶりをまったく見せず。併殺になってしまう。ベンチへの戻り際、コーチに頭を軽くポカンとやられていた。

*2:この球場およびヤクルト戸田は、概数発表のようだ。