『早稲田学報』2月号

「『早稲田文学』復刊を記念して」というタイトルで、市川真人と対談している(全10ページ)。
大ざっぱにいうと、『早稲田文学』今昔みたいな内容。田村章名義で読者投稿をしていたのは知らなかった。

足立倫行著『悪党の金言』(集英社新書、2009/1)

PLAYBOY日本版』に掲載されたインタビュー全8本。巻末には「<あとがき>にかえて――足立倫行へのインタビュー」(聞き手・重松清)を収録。
登場する8人のなかで、著作を読んだことがあるのは森達也重松清のみ。しかし、それ以外も全員に興味があったので、たいへん面白く読ませてもらった。
通読して、まず聞き手としての足立さんのテクニックに目がいく。著作・雑誌記事へ丹念に目を通すのはもちろんだが、そこで得た情報の繰り出し方がいい。「私はあなたについてこれだけのことを知っています」という自慢に陥ることが微塵もない。対談の流れのなかで、本当にさりげなく、伝わってくる。こういうことをやられると、インタビュイーはうれしさでくらっとするだろうなあ。
あとは、漏れなく家族構成について聞いているのも印象に残った。それは足立さんのこだわりというよりも、30枚あればそういうことを書くスペースが生まれるという話なのかもしれない。