巨人×西武(日本シリーズ第7戦、東京ドーム)

いざアジアシリーズ

いまの状態をテレビゲームにたとえるならば、ひととおり冒険を終えたというところ。だけどまだ、ちょっとした裏面が残されている。そんなおまけを楽しむぐらいの気持ちで、アジアシリーズを戦えばいいのではないだろうか。

最終決戦

全然気持ちが盛り上がらない。観戦環境が悪かったからだ。
この2日間、私は立見でホームランカメラの後方に陣取った。きのうは周りが熱いファンばかりで、気分上々だったのだが、きょうは一変。
左隣は、中学生(推定)の男の子3人組で、とりあえずユニフォームを着てる程度のファン。右隣はにーちゃんで、グッズ等は何もなく、じっと腕組みをして見ているだけ。ライオンズファンなのかすら、あやしい。
ああ、最後なのにこんな雰囲気か、と思っているうちに、先発の西口が2イニング続けて失点。ここで私は吹っ切れた。後でいいわけをしないよう、選手を信じ、全力で声を出して、きょうの観戦を終えよう、と。
5回にボカチカがソロで1点差に迫る。8回には同点、そして一気に逆転。気分は低調を脱したが、まだ普段の試合程度。ただ、力の限りに声を振り絞って、報われたなとは強く感じた。
8回裏からグラマン登板、9回も続投し、最後はラミレスをショートゴロにしとめ、歓喜の瞬間。ジャイアンツは最後も通常どおりの応援と登場曲だった。

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胴上げ、インタビュー、表彰などが続く。本拠と違って、球団歌が流れるようなことがないので、ここでもいまひとつ盛り上がれない。ただ、久々にG.G.佐藤の姿を見られたのはよかった。アジアシリーズの楽しみのポイントは、何といっても彼の打席が見られるかどうかだ。

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グラウンド上でのにぎわいが終わった頃、GIANTSのビッグフラッグがたたまれる。
2次会は鳴り物なしで、応援団から遠い場所だったこともあり、またしても気分が乗らず。

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場外へ出ると、まだ物足りないライオンズファンが騒いでいる。そして「大きな声をあげるのは禁止です」と制止する警備員。
帰り道では、ビラが配られていた。てっきり、アジアシリーズの宣伝かと思ったら、「東京ドームシティ ジャイアンツ応援感謝祭」だった。アトラクション乗り放題とか、ボウリング1ゲーム無料とか。
山下書店では、「(日本シリーズの)プログラムの販売は、こちらで最後です」と必死の売り込みをしていた。あしたになったら、誰も買わないもんな。

ライオンズ一筋16年

田原と来シーズンの選手契約をしないことが、この日、球団から発表された。昨年、今年と出番がなく、通算では99試合出場。あとひとつで、きりがよくなるのになとは思っていたが、結局、半端なところで選手生活を終える。応援歌が名曲で、ファンとしてみると、盛り上がれる選手だった。

チケットのまとめ切り

西武ドームでは開場前、「チケットはお一人様一枚ずつ、お手元にお持ちください」と係員呼びかけている。いつも思うのだが、これだけで意味がわかるのだろうか。
チケットなしで不正に入るな、ということではない。たとえば家族できて、4人分のチケットをまとめて渡す人がいる。そうすると、もぎる係員が困るのだ。だから、やめてくれと。東京ドームでは、このことも説明していて、しっかりしてるなと思った。

メモ

この2日間について、立見券でビジター応援席の後方を確保する時間的リミットは、14:00ぐらいか。
東京ドームは、なぜこんな頭がすぐにきんとなるんだろう。気圧の関係か。
ジャイアンツの選手の登場曲には、ライオンズと重なるものがいくつかある。それらを聞き比べると、東京ドームのほうがちょっとテンポがスロー。
7回裏、ボカチカの打席でカブレラ(他)の応援歌。ボカチカはこの曲が似合う。
最優秀選手が岸、優秀選手が平尾、鈴木尚広、中島、敢闘賞がラミレス。

スコアボード

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
西武 0 0 0 0 1 0 0 2 0 3
巨人 1 1 0 0 0 0 0 0 0 2

得点経過

1回裏、西口のワイルドピッチでランナー生還。
2回裏、坂本がレフトへソロ。
5回表、ボカチカがレフトへソロ。
8回表、中島のサードゴロの間にランナー生還。
8回表、平尾のタイムリー。

NPB公式より

試合時間:3:20
観衆:44737