yom yom』vol.4

「チャーリー、牽制球に気をつけろ」を書いている。
村田くんは5年生になった。いままでと違い、クラスには学年のすごいやつばかり。村田くんの役回りは、みんなのまえに出ることから、使われるほうになった。
しかも先生は、そんな境遇に追い打ちをかける。いままで担任だった宮原先生は授業中に手をあげたり、委員に立候補する積極性をほめてくれた。しかし、生駒先生はそんな村田くんを嫌う。
村田くんはやりきれない思いを抱いていたが、そんな日々はある出来事をきっかけに変わる。

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教師が生徒を嫌うという構図は、vol.6掲載の「にんじん」とも重なる。それにしても、このvol.4と下のvol.5掲載分は、また別のところで本に収録される機会があるのだろうか。どちらにしても、『気をつけ、礼。』の作品群と比べて、まったく劣っていないのだが。

yom yom』vol.5

短編「さよなら、ジャッキー・ペイパー」を書いている。
学校の先生をしているサキちゃんには、弟がいる。24歳だけど、ちょっとゆっくり。職業訓練校を出て、いまは木工所で働いている。
そんな彼が、このたび結婚することになった。弟はむかしいっしょに「冒険」したシノケンを式に呼びたいという。だけど、手がかりは少なく、おねえちゃんは、弟のために悩む。
一方、学校のほうでも問題が。中学受験をする石川くんがバスケ部を辞め、仲の良かった小島くんは、そのことに怒って絶交。
弟に悩み、子どもたちの関係に頭を抱える。

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「チャーリー、…」ほどではないが、こちらもいい。