別冊宝島編集部編『プロ野球無頼派」選手読本』(宝島SUGOI文庫、2008/9)

きょう書く2冊は、旅の途中で読むものがなくなって、買った本。普段見ないコンビニとか駅売店のラインナップに触れられたのは、貴重な機会だった。

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本書は、下に書き出す選手について、成し遂げた功績よりも、秘話のようなものを中心に綴った本。執筆陣はスポーツライターが中心だが、渋井哲也とか、永沢光雄なんていう名前もある。
いくつかよい文章があったが、なかでも三原脩の項を面白く読んだ。西鉄の強さの陰には、きわめて合理的な考え方があったのだなと。それは、この時代に、ちょっとセイバーメトリクスっぽくもある。

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以下、取り上げられた選手。かっこ内は執筆者。
江夏豊(後藤正治)、張本勲(森哲志)、イチロー(松井浩)、野茂英雄(梅田香子)、前田智徳中田潤)、工藤公康(豊島純彦)、金村義明佐野正幸)、榎本喜八(松井浩)、川藤幸三中田潤)、星野仙一(梅田香子)、江本孟紀(森哲志)、伊良部秀輝(豊島純彦)、落合博満渋井哲也)、今井雄太郎永沢光雄)、三原脩(立石泰則)、東尾修(安倍昌彦)、大田卓司(森哲志)、高井保弘織田淳太郎)、福本豊(谷上史朗)、今井譲二(田沢健一郎)

角川文庫編集部編『きみが見つける物語 十代のための新名作 友情編』(角川文庫、2008/8)

坂木司「秋の足音」、朱川湊人「いっぺんさん」、佐藤多佳子サマータイム」、よしもとばなな「あったかくなんかない」、重松清「交差点」という5作品。最初のだけ中編、あとは短編。
こういう気軽に読めるアンソロジーは、いかにも旅向きでよかった。