2008-06-26 ■ 重松清 重松清 あさのあつこ著『金色の野辺に唄う』(小学館、2008/6) 全6編からなる連作短編集。初出は『文芸ポスト』で、最後の1編は書き下ろし。 藤崎松恵という92歳の女が死につつある。本書は、彼女と周囲の人間とのエピソードを掘り起こす形式で書かれている。 印象に残ったのは、風景描写の美しさかな。物語としてはそんなに起伏もなく面白みに欠ける。 帯に重松清の推薦文。 6月22日付朝日新聞朝刊 立川談春著『赤めだか』(扶桑社)の書評を書いている。