SIGHT編集部編『日本一怖い! ブック・オブ・ザ・イヤー2006』(ロッキング・オン、2005/12)

気になったところをふたつほど。いずれも宮崎吐夢×篠崎真紀の対談中より。
ふたりは対談本を出しているのだが、担当編集者は「本屋の《きっと明日からいい恋ができる》みたいな本が並ぶ、背表紙がピンクっぽい棚」(篠崎、p.88)にそれを置いてほしかったのだそう。
あるよねえ、そういう棚。とりわけ郊外型の本屋には。私などは、あそこのまえに立つのがけっこう恥ずかしかったりする。その名もなき(?)棚を表現するこの言語感覚は素敵だと思う。
もうひとつ。かの有名な「バスト占いのうた」は宮崎さんの作詞。『電車男』の単行本にもそれが登場するゆえ、JASRACのクレジットが入っているのだが、これ、音楽出版社JASRACに連絡したことで付されるようになったという。だから、増刷が重ねられるまえのものにはクレジットがないのだ(少なくとも1刷にはないそう、p.93)。
まあ、それだけのことなのだが、初版本のプレミアムが少しは高まる話かもしれない。ちなみに、当の初版本、ヤフオクだと1000円で落札されている(昨年11月*1)。