非フランチャイズ球場をめぐる野球紀行全6編。おまけ的に広島市民球場も訪れている。
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内容が私の興味と見事に合致していて一気読み。もし書いたのがネームバリューのない人だったとしても、楽しく読んだと思う。
全編が面白いのだが、なかでも印象に残ったのが四国編のこんな1コマ。
「地方の人はヤジを飛ばし慣れていないようである。(中略)ここはひとつ、わたくしがお手本を。/『朝倉ーっ』ここで一呼吸置く。『モミアゲ伸ばし過ぎーっ』/けっこうウケてたみたいです」(p.91)
ユーモアのない私は、どうやったらこのような正しきヤジを考えつくのかなあ、といつも疑問に思っている。著者には憧れるね。
以下、参考までに本書に登場する球場名を抜粋。
北谷公園野球場、宜野湾市立野球場、読谷平和の森球場、浦添市民球場、坊っちゃんスタジアム、天母棒球場、新荘棒球場、角館落合野球場、達子森野球場、しまなみ球場、広島市民球場、藤崎台球場。
2007年5月25日3刷発行。