柳田邦男がホストを務め、識者とともに昭和の事件をあえていま、探っていく。初出は『文藝春秋』2005年5月号から2006年4月号。
私は昭和58年生まれなので、リアルタイムでは知らないし、恥ずかしながらそうじゃなくても知らない事件ばかり。そういうことについて、いまとのつながりでなされる深い議論を読むのは、二重に面白かった。それはひとつには、柳田さんのホストとしての力量のおかげだろうし、もうひとつ人選面でのすばらしさもあげられると思う。
一応、ゲストの名前を書き抜いておく(帯より)。宮崎哲弥、保阪正康、斎藤環、玄侑宗久、春日武彦、重松清、渡辺俊男、和田秀樹、辻井喬、内田健三、堀田力、江上剛、鈴木隆、原田正純、櫻井よしこ、畑村洋太郎、木下武雄、高山知司、原武史、松崎敏彌、河西昌枝、小出義雄。