本の雑誌』8月号

「読書日記」のタイトルは「六月二十三日の予定を明けておいたんだけどね」。ほう。
ぴんとこない人も多いと思うので説明しておくと、早稲田では6/23に「編集」をテーマとして講演がおこなわれた。それは重松清筑摩書房の松田さんによるものだったのだが、当初の情報で名前があがっていたのは、重松清ではなくて坪内さんだった。
変更に至ったのはなぜなのだろう。たとえば、坪内さんの都合がつかなくなったというようなアナウンスでもあれば納得できる。だが、そのようなものは一切なかった。「読書日記」では気になるこの件についてコメントしている。
曰く、最初に坪内さん自身がネットで情報を見つけた段階では、依頼を受けておらず、そのうちくるのかなと思っていたそうだ。ところが「何の連絡もなく」(原文傍点付)、講演者は差し替えられ、「何の事情も知らない人は、たぶん坪内祐三がごねた(原文傍点付)と誤解することだろう」と書いている。ふーん。
ここからは私の推測。
少し話が逸れるが、7/7には同じく早稲田で勝谷誠彦の講演があった。勝谷さんを呼ぶことになった経緯について、青山は「平岡(篤頼)先生の墓参り(3回忌?)で会って、いろいろ話した」ことがきっかけだといっていた。先生の命日は5/18。ほんの1ヶ月半ほどまえである。
ああ、こういうオファーって、けっこう気軽に出すもんなんだなと思った。
この3回忌の場には当然のことながら、重松清もいたはずである。早稲田文学編集室のサイトで、重松×松田の講演が発表されたのは5/24。仮に墓参りのときに依頼したとすれば、タイミング的にはぴったり。
この騒動の原因はひょっとすると、青山の気のうつろいなのだろうか。
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一応断っておくが、冒頭のかっこ内「予定を明けておいた」は原文ままである。

本の雑誌』8月号

北上次郎の「新刊めったくたガイド」は「重松清カシオペアの丘で』は胸に残る物語だ」というタイトル(全2ページ)。内容紹介程度。

本よみうり堂「書店員のオススメ読書日記」

有隣堂厚木店の佐伯敦子さんが『カシオペアの丘で』を紹介している(7/13)。「全国のシゲラーが待ちに待った重松清の渾身の最新&最高傑作!」か。ふーん。ちなみに「シゲラー」で検索してみたら、最上位に出てきたのはTOKIO城島茂さんについて書かれたものだった。
http://blogs.yomiuri.co.jp/book/2007/07/post_82bf.html
有隣堂戸塚店の安田信之による下記の文章(7/18)も『カシオペアの丘で』について。しかし、「映画化された『その日のまえに』でも美しい夫婦の姿、極限状況における人間の強さを描き出した」はひどいなあ。映画化なんて事実はないのに(きょう現在)。
http://blogs.yomiuri.co.jp/book/2007/07/post_82bf_1.html

コミックチャージ』8/7号(NO.9)

「スモールワールド」第5話「メール」掲載(全22ページ)。前号が休載だったため、1ヶ月ぶり。

7月20日夕刊フジ(19日発行)「オヤジの細道」

タイトルは「死ジェスチャー」。