単なる雑記

なんとも許しがたい事件が起こった。以下、5月29日付日本経済新聞夕刊より要約・転載。

28日午後4時ごろ、JR御徒町駅京浜東北線ホームで駆け込み乗車をしようとした女性が、手に持っていた紙袋を閉まりかけたドアに挟んだ。
電車はそのまま発車。車掌が気づき、数秒後に非常停止したが、その際に乗客の女性(69)が転倒し、頭を打って七針を縫うけがを負った。
JR東日本によると、駆け込み乗車をしようとした女性は紙袋を持ったまま電車と併走し、停車後に自力で袋を抜いて立ち去ったという。
ドアはセンサーで異物を検知すると自動的に開く仕組みになっていたが、同社は「紙袋が薄かったため検知できなかったのではないか」とみている。

駆け込みを試みた悪者は逃げ去り、普通に電車へ乗っていただけの乗客がけがをする。本当に悲しいことだ。この構図は、いまの社会を象徴するような気も少しする。
こういう事件を伝える記事は、いつも機械の性能を問題視して終わるのだが、もっと乗客のモラルについてもスペースを割いてほしい。無理な駆け込みはやめて、自分ひとりのエゴで電車を遅らせるなと。