単なる雑記

「社会人」の辞書的な意味を検索してみると、「実社会で働いている人」なのだそう。「実社会」が何なのかは知らない。だけど、私は労働していないのだから、「社会人」ではないのだろう。
ここに至るまでの経緯を書いておこう。
就職活動は、私なりにはしたつもりだ。けれども、壁にぶち当たる。それは、面接官の声が聞こえないということだ。
私は生まれつき耳が悪い。その程度は、まあ、日常生活にさほど不都合を感じないレベルとでもいおうか。だから、就活も滞りなく、進められると思っていた。
しかし、ああいう面接というのは、志願者を評価する必要がある。当人の目のまえで点数を記入するわけにはいかないので、相手との間には、かなりの距離が設けられる(ことが多い)。
そうして、普段では考えられないほど遠くにいる人間と話す状況になり、知ったわけだ。いかに聞こえていないかを。
この耳でこれからどうやって生きていくんだろう。
それからというもの、本当に様々なことを考えた。それでも結論が出せずにいると、親が「最初から、最良の判断をしようとしなくてもいいんじゃないの」といってくれた。
そんなこんなで、耳が不自由でも、あまり困らない職に就くため、勉強をしようと決意だけはした――、というのがいまの私の身。