あすなろ三三七拍子(『サンデー毎日』連載)

あらすじ

藤巻大介は45歳。妻と高2の娘を持つ会社員。ところが、あるとき、社長じきじきの命令で、大学生にさせられてしまう。応援部OBである社長は、廃部になりかけていた部を存続させるため、大介を部員として送り込んだのである。
学ラン姿の中年を、周囲の学生は遠巻きで見つめる。しかし、大介はそんな視線に屈するわけにはいかない。新入部員がいなければ、いつまでも会社に戻れないからだ。
こんなところから物語は始まる。

感想

全体としては『いとしのヒナゴン』に連なるような、コミカルタッチのお話。それでも絵空事というわけではまったくない。物語のなかで応援部が直面する問題(部員減、吹奏楽団から煙たがられるetc.)が、現実にもあるだろうことは、十二分に感じ取ることができた。そして、それでもひたむきに応援に打ち込む彼らの姿っていいなと思った。
2007年冬(?)という単行本化も待ち遠しいが、それ以上に、映画になってくれないかなという気持ちがある。というのは、最終話の「学生注目」シーンなど、ひょっとすると、実際に見たことがない人は、イメージしにくいかもしれないからだ。

読了メモ

2006年1/1号(連載45):第七章 そして父は途方に暮れる(一)
1/8、15号(連載46):第七章 そして父は途方に暮れる(二)
1/22号(連載47):第七章 そして父は途方に暮れる(三)
1/29号(連載48):第七章 そして父は途方に暮れる(四)
2/5号(連載49):第七章 そして父は途方に暮れる(五)
2/12号(連載50):第七章 そして父は途方に暮れる(六)
2/19号(連載51):第七章 そして父は途方に暮れる(七)
2/26号(連載52):第七章 そして父は途方に暮れる(八)
3/5号(連載53):第七章 そして父は途方に暮れる(九)
3/12号(連載54):最終章 合言葉は押忍!(一)
3/19号(連載55):最終章 合言葉は押忍!(二)
3/26号(連載56):最終章 合言葉は押忍!(三)
4/2号(連載57):最終章 合言葉は押忍!(四)
4/9号(連載58、最終回):最終章 合言葉は押忍!(五)