池永陽著、北上次郎解説『コンビニ・ララバイ』(集英社文庫)

単行本を読んで以来の再読。上で、曽我部およびサニーデイについて書いきたのだが、実はまだ触れておきたいことがあって、それは歌詞だ。
この本のp.98に「肩を怒らせる」といういい回しが出てくる。こういうボキャブラリーは私にはないなと思った。そして、曽我部にはそれがあるのだなと(「忘れてしまおう」=『愛と笑いの夜』1曲目参照)。ここで疑問がわく。よく曽我部の歌詞は文学的だとかいわれるけど、それってどういうことなんだろうか。
『若者たち』から『LOVE ALBUM』まで歌詞を読みなおしてみた。ひととおり、こういうことがいえそうだなあというのはわかったのだが、私の行動は水泡に帰す。本人がずばりそのことを語っていたからである(下記URLから、MUSIC→インタビュー室「曽我部恵一、その歌詞論を語る」)。
http://cinra-magazine.net/vol.12/
自分のことよりも、むしろ他人の歌詞についてのレビューが面白い。SMAPつんく♂のとらえかたとか。