齋藤孝著、乙武洋匡解説『グッとくる「はげまし」言葉』(文春文庫)

解説において、乙武さんが『日経ビジネス Associe』でも披露していた話を、もう一度もちだしている(p.271から273あたり)。要約するとこんな感じ。
教育問題を取材する過程で、重松さんに「いつか壁にぶち当たる」といわれた。これは、重松さんが「学校を舞台にした小説を書いているけど、おまえに教育の何がわかるのか、教員免許を持っているのか*1」なんてことをよく聞かれることによる。つまり、教育界というのはそういうところなんだと。
それで、ここからはアソシエには出ていなかった話。
乙武さんは、かって母親からこのようなことをいわれた。「学歴社会なんて意味がないと思うけど、それを学歴のない人がいったところで誰も聞かない。学歴のある人がいってこそ、説得力が出る」。これを聞いてから、乙武さんは勉強するようになったそうだ。そしてこれは、教員免許を持っているかどうかという話にもつながると。
へえ、こういうバックグラウンドがあったのか。ためになる話だ。私には乙武さんがライターとして優秀かどうかはわからない。だけど、彼はときに重要なことをはっと気づかせてくれる。

1月21日付朝日新聞朝刊

石田千著『屋上がえり』の書評を書いている。こういう本というか、この著者をセレクトしたのはちょっと意外。

1月21日付夕刊フジ20日発行)「シゲマツ解説委員長が斬る ニュースの読み方アソビ方」

・宮崎の鳥インフルエンザ騒動は/知事選のそのまんま東に逆風?
・小学生のお年玉/最高が17万円!!/将来、心配だあ
・「プルート」の適用第1号は/ダンピング状態のノリ選手

*1:ちなみに重松さんは持っている。