ブックオフがTSUTAYAの手先に

まあ、私はいったことがないブックオフを見たら、とりあえず入ってみようという人間だ。きょう、バレーボールを見にいった帰りにもやはり、ブックオフ越谷駅前店)へ寄った。
漫画2冊を携えレジへ持っていく。そして、支払いの段になって、ちょっと照れなければならないことを思い出した。というのは、私がもっているブックオフの会員カードは普通のやつじゃないからだ。

これは、もういまとなっては普通の会員カードと同じ扱い。だけど、むかしは町田中央通り店と荻窪なんとか店の限定で、ポイントがたまるようになっていた*1。だから、まったく無関係な店で、このカード出すと、なんか自分が通ぶってるように見られるんじゃないと照れたりするわけだ(この感情はわかってもらえるだろうか。たとえるならば、吉野家でつゆだくを頼むようなものか。本当につゆだくが好きな人には悪いけど、あれはいかにも自分がワンランク上の客だとアピールしたいがゆえの行動に思えてしまうのだ)。
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結局、会員カードの画像はネットになかったので、自分で写真を撮った。悲しいニュースに遭遇したのは、それを探すために検索していたときのことだ。
下記のリンク先を要約すると、ブックオフでは2007年10月1日までに、現行のブックオフ会員カードからTカードへの移行を順次進めていくという。
Tカードというのは、TSUTAYAなど全国33チェーンで利用できるカード。ブックオフでのポイント還元は販売で100円につき1ポイント、買取だと100円につき2ポイントを予定しているという。
http://www.bookoff.co.jp/ir/pdf/061115_3.pdf
私がTSUTAYAを嫌いだということは、1年ほどまえに書いた(http://d.hatena.ne.jp/amanomurakumo/20060126)。繰り返せば、TSUTAYAっていうのは、個人情報について「渡してもらった以上、自由に使う権利がある、嫌なら会員にならなければいい」というスタンスを取っているのである。
やつらは尊大だ。客のことなど軽んじている。だから、私はやつらだけには決して個人情報を渡しはしない。
それなのに、ああブックオフよ、おまえはTSUTAYAの手先になってしまうのか。
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ここからは単なる余談。私とブックオフとの付き合いは高校3年のとき、町田中央通り店にいったことから始まった。当時はネットなんて使ってなかったから、町田にブックオフという古本屋があるという情報だけで探し当てた。
なぜ、ブックオフにいきたかったのか。ロリータ18号というバンドのエナゾウというやつがいて、私はそいつのファンでもないし、ロリータ18号じたい聞いたことがなかったのだが、そいつが雑誌のインタビューで、よくいく場所は町田のブックオフだって答えていたのだ。それに対してツッコミが入るんだけど、その笑いどころがブックオフにいったことのない私にはわからなかった。それでなんか見ておきたいなあと思ったのがきっかけだ。だから、印字式の会員カードを持っているのは全然「通」でも何でもない。最初にいったブックオフがそこだったというだけの話だ。
それで、ブックオフというものを知って、わりと最初のころは、ヘビーなユーザーだった気がする。大学に入ったばかりのころは、それこそ「趣味:ブックオフめぐり」という勢いだった。というのも、『Dr.Noguchi』*2という漫画(全17巻)の欠巻を探していたからだ。通学の途中にあるブックオフをネットで調べては、毎日のように新たなブックオフを訪れていた。
だけど、最近は探してる本もないし、新しい店を見つけない限りは、ほとんど入ることがなくなった。もはや私のブックオフに対する興味は、「いらっしゃいませ、こんにちは」にしかない。店員のふりをしたら、やまびこはかえってくるのだろうか。

*1:この件はhttp://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1718117に詳しい。

*2:親が子どもに系統の話でありながら、教育くささのない名作。