おごってもらう食事のおいしさ

大学生は、昼食費をどうしているのだろう。最近そんなことが気になる。
一人暮らしの学生は、仕送りや、バイトして得たお金のなかから捻出するだろう。しかし、実家の人はどうか。
ひょっとすると、お弁当を作ってくれるなんていう親御さんもいるかもしれない。これならお金がかからないから何の問題もない。
では、それ以外の人、たとえば外食をしたり、コンビニで何か買ったりする人は、その分のお金をどうするのだろう。一か月分まとめて食事代としていくらかもらっているとか、あるいは小遣いのなかに含まれているのかもしれない。周りに聞いてみたい気持ちはあるけど、それを知ったからといってどうなるわけでもないし、これまでは聞かずにいる。
私の場合、1日ごとに費やした金額分だけもらっている。たとえば3日前の場合、松屋で390円の豚めしを食べたから、家に帰って390円ほしい旨を紙に書き、おいておく。すると、それを見て、母親が390円くれるというわけだ。
きのうおとといは、ある方に食事をおごってもらった。その場合には親からお金をもらう必要がなくなるけど、別に私がもうけるわけじゃない。あくまでも食事代を払わずに済む親の懐があたたかくなるだけだ。
それでも、おごってもらう食事は気分よく感じられる。味も心なしかおいしく思う。たぶん、おごってくれる人の気前のよさが、おごってもらう私たちにも、そしてまた、食事にも伝播するんじゃないだろうか。そんなことを思う。