早稲田文学』Vol.1

11/15を前にして、図書館に置いてあったので「おっ」と思い読む。
連載インタヴュー「重松清の部屋」第1回「角田光代の開国前夜」全3ページ(裏表紙含む)。以下、本文より引用。最初の「そういう連中」というのは、これも角田さんの発言から転載すると、「クラスコンパで『武田(泰淳)がさあ……』とか『大江(健三郎)がさあ……』とか話す」連中のこと。

重松 そういう連中に追いつきたいって意識は?
角田 なんとかしなきゃいかんとは思いました。
重松 行動に移した?
角田 移しましたね。古本街に行って知らない名前のひとの本を買って読んだり、皆の会話で耳に残っている名前を買って読んだり。

重松さんも、『早稲田文学』の学生スタッフになり、「永原くん*1に負けたくなくて、必死に本を読みはじめた」(『セカンド・ライン』p.302)ので、ここは話を広げられるところ。
だが、そうしないで矢継ぎ早に角田さんに質問していく。ほとんど自分のことを話さない。俺の聞きたいことをきかせろ、フリーペーパーなんだし、みたいな感じなのかな。
ところで、この「重松清の部屋」というタイトル。脱力感が漂っていて、なんか、いい。次回以降の人選はどうなるんだろう。理想は早稲田出身で、それなりに若い読者を呼び込める人か。綿矢は絶対無理だから、小川(洋子)さんなんかかな。

『世界と僕たちの未来のために 森達也対談集』(作品社)

という本が2006年1月発売になっていて、重松清との対談も収録されるようだ(ソース以下)。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/r0162225
森さんと重松清とは、以前『中央公論』2003年8月号で対談しているが、これの再録だろうか。

くにまるワイド

前に、重松さんが「くにまるワイド」というラジオ番組の木曜日のコメンティストを務めているという話を書いた(下記URL参照)。
http://www.joqr.co.jp/gozen/profiles/index.html
それから何回か聞いている。11/10には、野村邦丸さんがなぜ重松さんをゲストに迎えたのかを明かした。
それは、くにまるさんが重松さんのファンだからだそうで、『日曜日の夕刊』の「さかあがりの神様」を朗読したとき、泣けてきたということを語る様子が、とても熱っぽい。聞いている私も、なぜかうれしかった。

サンデー毎日』11/20号

「『昭和38年世代』の逆襲が始まる」全3ページ。物書きなら重松清リリー・フランキーらの注目を機に、この世代を考えてみよう、というような特集。上の番組で、くにまるさんが「こんな特集がありました」というふうに紹介していた。
朱川湊人や、前年生まれの俵万智のコメントがあるのに、重松清は写真だけ。『サンデー毎日』に連載してるのに。
同じ号のうしろのほう「Book Guide」には『きみの友だち』の本紹介。
前に『その日のまえに』を『その日の前に』とする誤記が目立つということを書いた。
この『きみの友だち』も『きみの友達』とか、ひどいものになると『君の友達』という表記も見かける。パソコンを使っていると、みんな、なんでもかんでも変換したくなるんだな、と。