星野夏著『あおぞら』(ポプラ社)

虐待orレイプの辛い日々→事態が好転→充実した毎日、みたいなのってジャンルとしてあるんじゃないかと思う。この本もそのひとつ。
で、そうしたジャンルのなかで、この本はちょっと抜け出てる。読んでいると、まるで自分が筆者の友だちになって、描かれている世界を一緒に生きているかのような気分になってくる。だから、せっぱつまった状況でのさりげない一言や心遣いを、読んでいる私もうれしく感じてしまう。
以下余談。奥付にはこんなことが書いてある。

カバー写真はイメージです。
写っているのは著者本人ではありません。

別にこんなこと、いちいち断らなくてもいいのに。
編集の斉藤尚美さんは、『Good Luck』や近刊『プリズン・ガール』も担当したそうだ。後者は知らなかったけど、読んでみたい内容だ。
http://www.honya-town.co.jp/P3/CM/html/bookclip/koramu/under2_10.html