盛田隆二著『あなたのことが、いちばんだいじ』(作品社)

1971年、著者がまだ高校生だった頃の「童貞作」(著者サイトより)から、ことし発表した作品まで、全部で6つの短編からなる。
最初の3編は、くだらなさというか、どうでもよさというか、そういうのが私の趣味にあっていて、楽しむことができた。残り3編は、ファンじゃないとつらいかな。
盛田さんの経歴に詳しくない人は、最初にあとがきを読んだほうが、何について書いてあるのか、理解が深まっていいのではないかと思う。

「穴のなかの獣」はデビュー前夜の八九年、当時「早稲田文学」編集室で辣腕を振るっていた重松清氏に、六〇年代をテーマに、と依頼された書いた短篇だ。(あとがき、p.211より)

ひざから足元だけが見えているカヴァー写真は、佐内正史安倍なつみ写真集 出逢い』から。
著者の作品は、『夜の果てまで』(角川文庫)と『散る。アウト』(毎日新聞社)の2冊が積読中なので、近いうちに読みたいと思っている(とりわけ後者)。

子どものこと話そう

最終回は、投稿の紹介はなく、自分の思い出や、連載を経験しての感想を語って終了。

『早稲田学報』10月号(No.1153)

坪田譲治名作選刊行に当たっての紹介文より

太田治子角田光代重松清らが受賞した坪田譲治文学賞岡山市主催)も今年で二十回を迎えた。(p.43)

下は、以前に張ったかもしれないけど、坪田譲治文学賞受賞時の記事。
http://www.hico.jp/sakuhinn/5na/naifu.htm

その日のまえに

『その日の前に』という誤字多数。なんでも変換したい症候群か。私はむしろ、変換したくない症候群だなあ。