『ヴェラ・ドレイク』

公式サイトを見ると、ストーリーが結末部分まで書いてある。プロットじゃなくて、演技を観てくれってことかな。
ときは、堕胎罪などというものがあったころ。主人公のヴェラ・ドレイクは、幸せな家庭を構成する一方で、堕胎の手助けなんてこともやっていた。だが、その罪が暴かれてしまう日がくる、という展開。
この展開と構成には、多少物足りなさを感じた。しかし、パンフレット中にある、ピーター・バラカンのコメントを読んで、考えがあらたまる。私が気づけなかった仕掛けの数々が明かされていて、これを読んで初めて、作品のことを理解できた気がした。
演技のほうは、何の文句も付けられない100点満点。これは、監督の演出方法のためだろうか。機会があったら、ほかの作品も観たい。
銀座テアトルシネマにて。水曜日なので1000円。いかにも銀座な、雰囲気と上映作品。