縄文VS弥生

上野の国立科学博物館にて。金曜日は、夜8時までやっているということなので、バイト終了後にいってきた。
ここを訪れるのは初だけど、素晴らしいことずくめ。オフィシャルな施設にありがちな、慈善事業感がいっさいない。きちんと客を満足させようという心配りが随所に見受けられる。
まずは、エスカレータ。一見すると、普通のエスカレータだが、脇のほうから、内部の構造が見えるようになっているのだ。へえ、こんなふうになっているのかと、その遊び心にも感心。
次に入口付近に置いてあるロッカー。100円リターン式なので、実質ただ。両替機も近くにあるという親切さ。重いものを持たずに回れるのはとっても楽ちん。
そして、ところどころに設けられている椅子。ちょっとひとやすみしたいなって感じのところに、うまい具合に置かれていて、しかも十分な量。混雑時でもちゃんと座って休憩ができそうだ。
客は、子どもづれの親たちばっかりかな、と思っていたが、そんなことはない。もちろん親子連れが一番多いが、私のような学生1人や、恋人同士の人たちもいる。
実際回ってみて、その理由がよくわかった。見せ方をとても工夫しているからだ。私たちはしろーとなんだから、科学の名の下に、ただ貴重な資料を見せられても、ふーんでおしまいだろう。そういうんじゃなくて、実際に世界観を体験できるというか、回っていて楽しい展示のされ方がなされている。いい感じに暗がりがあって、恋人がいたらキスするのにいいかもな、なんて思ったりもした。
屋上はハーブガーデンになっていて、とてもとても見晴らしがいい。自販機と、テーブル、椅子が置いてあり、ここでも休憩できる。
というわけで、本当に素晴らしい場所だった。肝心の「縄文VS弥生」は、いまいちだったけど。たぶん、特別展だと、入れ替えを頻繁にしなければいけないために、作りこんだ展示ができないということなんだと思う。
以下は、これからいこうかな、という人の参考に。受付では、常設展のみのチケットと、あと「縄文VS弥生」のチケットを売っていた。どっちを買えばいいのかな、と疑問に思いつつも聞けずにいたら、あとで、「後者のほうには常設展の入場料が含まれている」と教えてもらう。つまり、常設展+特別展(こちらは中で買える)の2枚のチケットを買っても、最初っから「縄文VS弥生」のチケットを買っても同じ値段ということだ。そこらへんの説明がなくて、多少戸惑った。