向井康介著『リンダ リンダ リンダ』(竹書房文庫)

映画のノベライズ。公式サイトに、「ノベライズには、4人の後日譚が書かれている」みたいな書き込みがあったので衝動的に購入。
映画では一見意味のわからなかった行動が、どういった感情のもとになされていたのか、読んでとてもよく理解できた。だから満足はしているんだけど、誤植が多いのが気になる。
まずカバーと、「主な登場人物」の丸本凛子の欄。「バンドのボーカルだったが、凛子とぶつかり抜けてしまう」ってさあ、凛子が凛子にぶつかって、どうすんだよ。

クラブビーナスではA Tribe Called Quest『Jazz』のが大音量で流れていたが、…(p.152)

『Jazz』のが、の「の」は不要だろう。このほか、細かいところをいいだせば、きりがない。映画公開に間に合わせるために出版を急いだのだろうか。