貴志祐介著『青の炎』(角川文庫)

舞台が鎌倉あたりということで読んでみた。貴志さんは、『硝子のハンマー』を読んで以来の2冊目なんだけど、とてもすらすらとページが進んでいく。面白かった。映画のDVDも観る予定。

振り返れば、江の島の向こうに、うっすらと富士山のシルエットが見えるはずだった。
東京都下に引っ越した昔の友人と会ったときなど、こんなに恵まれた通学路はないと、よく言われたものだった。だが、毎日走っていると、当然のことながら、何の感激もない。(p.5)

なるほどなあ。そうすると、鎌倉市のなかでも、鎌倉を感じさせない住宅地に住んでる私は、恵まれてるのかな。
p.143の「神保町」にはルビが振ってある。へえ、「じんぼうちょう」なのか。「じんぼちょう」で変換できてたから、いままで間違いに気づかなかった。恥ずかしい。
p.184では、藤沢→(東海道線)→新橋、新橋→(山手線)→秋葉原という経路を、主人公はたどっているのだが、なんで東海道線で東京までいかないのだろうか。不思議だ。乗り換えの都合は、どちらもそんなに変わらないだろうし。