「桐蔭学園の真実」第3回

バスに乗ることのつらさ

通ってみなければわからないことに、バス通学のことがある。願書を出しにいくときなんかは、閑散とした時間だろうから、気づかないと思うけど、その混雑ぶりは、想像を絶する。
桐蔭学園に通うには、徒歩、あるいは自転車通学圏でなければ、小田急線利用で、柿生駅からバス。東急田園都市線ならば、青葉台駅あるいは、市ヶ尾駅からバスに乗ることになる。少数派だが、新百合ヶ丘駅あざみ野駅などの利用者も。
どこの駅からバスだろうがいいけど、通学に不便な場所であることに変わりはない。私は上記のメイン3駅のうち、最もひどいといわれる柿生を利用していた(けど、青葉台市ヶ尾もそんなに事情は変わらないと思う)。
バスは中学高校の生徒で大混雑。日本中でこれほどまでに、満杯になったバスが次々と通る場所は、ほかに存在するのだろうか。
まず、乗り込むまでに3、4本、待たなくちゃいけない。おまけに通学時間帯の道路はなかなか進まない。学校のサイトには「10分」なんて書いてあるけど、道路が混んでない、たとえば正午ごろだとしても、10分で学校に着くなんてことはまれ。雨なんか降った日には、心も体も最悪となって、学校に到着だ。
何も朝だけの話ではなく、帰りだって同じ。駅から徒歩圏にある学校が本当にうらやましかった。

頭髪検査

随時おこなわれる。学年集会みたいな場所でやることもあれば、ホームルームの時間を使って、各クラスごとに担当教員のチェックを受ける、ということもある。
髪は長ければ切り、茶の人は、黒く戻すことを要求される。だいたい、金曜とか土曜にチェックして、「月曜日までにどうにしかしろ」というパターンが多い。それで、月曜日に、ちゃんとしたかどうか、確認を受ける。すっぽかしたら、永久に呼び出され続けることに。
自分は面倒くさがりで、きっかけがないと、なかなか髪を切らない性質。だから、頭髪検査をうざいとは感じなくて、むしろありがたいものだった。こんなこと思うやつは、けっこうまれだろうけど。

サマーキャンプ、ウィンターキャンプ

桐蔭では、修学旅行はなく、夏には登山、冬にはスキーをさせている(高3は受験学年のためにやらない)。スキーは桐蔭らしく能力別。あたりまえか。
山登りなんか自分では決してしないだろうし、強制的にいかされてよかったなと思う。
キャンプにおいて、学校側は「自主性を尊重」を建前としているが、いく場所から起床時間まで、決めるのは学校側。自主なものは、何一つとしてない。あ、あるか。往復のバスの座席とか。
そういえば、変な決まりがあった。パーキング・エリアなんかでは、ジュースを買ったりできるのだが、アイスだけはだめとか。過去に腹を壊した人がいるとかで。
あと、遊びに持っていくもので、オセロ、将棋はいいけど、麻雀、花札は賭け事の対象になるので不可、とか。
余談だけど、サマーキャンプはサマキャンってよく略す。ウィンターキャンプをウィンキャンとはいったのかな。よく覚えていない。

広い校舎と敷地

移動がたいへんなこともしばしば。高校1年の体育の授業で、水泳があったのだが、これなんか女子部のプールでやるために、ゆうに10分は歩いた記憶がある。まあ、大変に思うこともあるけど、知らず知らずのうちに運動できて、いいんじゃないかな。
今回はこのへんで。たぶん、次回にて最終回。