『ニライカナイからの手紙』

感動で、劇中4回ほど目頭が熱くなった。ストーリーがすべてだが、音楽も、舞台となった島の美しさも、感動を支えている。
主人公の安里風希(あさとふうき)は、沖縄竹富島に暮らす。幼き日に母親が島から出ていって以来、おじいさんと2人きりの生活。彼女は、高校の図書室で中野正貴(彼の名前は美術協力でクレジットされている)の『TOKYO NOBODY』を見ていたりして、写真、東京に憧れを持っている。念願かなって、上京し、カメラマンの手伝いをして働くことに。あの日、出ていってしまった母親からは、以来毎年、誕生日に手紙が届く。その手紙を軸にして、物語が綴られる。
大学の授業で覚えたニライカナイの意味は、常世ということだった。けど、この映画では”沖縄から見た東京”的な使われ方もしているんだなあと思わされたからこそ、先の展開がわかることなく、楽しめてしまった。感動に飢えている人におすすめ。
江戸東京博物館大ホールにて。冷房が効きすぎで、上着を着ていても寒かった。映画専用ではないので、上を見上げると、プラネタリウムの設備があったりする。それでも、不都合はなく観られた。ホールのなかに、喫煙所なんかないし、トイレも数あるし。
書き逃したから、きのうのシネセゾン渋谷についても触れておきたい。ここも冷房が効いていて寒い。あと、喫煙所の場所もよろしくない。それとテアトル系列の映画館は、予告編が長すぎやしないか、とも思った。