『亀は意外と速く泳ぐ』

ゆるい。とことんまでゆるさを突き詰めたというか。気持ちのいい映画だった。
主人公のスズメ(上野樹里)は、主婦をしていたが、ふとしたきっかけに、スパイ募集のちっちゃい張り紙を見つける。そして、それに応募するのだが、スパイと思われないように、普段から平凡に過ごさなければいけない。スーパーで買い物をするにも、どういうものを買うのが普通なのかを考える必要がある。そんな様子を楽しむ映画。
ゆるさ以外にも、衣装とか背景のポップな色使いがいい。レミオロメンの主題歌も。
そして、何よりもこの映画を気に入ったものにしてくれたのが、舞台の三崎。城ヶ島大橋を始めとして、いくつかの場所にはぴんときた。走っているバスは京急だし。そういった点で、親しみを感じられた。
三崎ということで思い出すのが、PS2の『トロと休日』。やったことないんだけどね。
http://www.asobi-map.com/toro-f.htm
このURLの11番が、劇中でリンゴがごろごろ転がっていた階段だと思う。たぶん。
映画本編の終了後、特典映像が5分ほどあった。上野さん、要潤と、あと、ちょこっとだけ蒼井優が、舞台裏について語っている。DVDにするときのおまけ用なのかな。
テアトル新宿という劇場で見た。水曜日は映画サービスデーということで1000円。
喫煙所と禁煙スペースに区別がないものの、まあ、我慢できる程度の距離はあるか。トイレは十分な数があるけど、洗面の水の勢いがちょぼちょぼで、ちゃんと洗えない。あと、前の列との段差がもう少しあったほうがいいなと感じた。前によほど背の高い人がこないかぎり、観るのに支障はないと思うけど。
映画終わって、外に出たら、道を挟んで向かい側の、新宿花園神社がにぎやかだった。祭りでもやっていたのだろうか。
余談だけど、パンフを買うとき、1万円札しかないから、悪いなと思いつつそれを使った。お釣りを受け取ってびっくり。数年来見ていなかった2千円札が混じっているではないか。うむむ。