小泉哲郎著『メディア総研ブックレットNo.4 テレビジャーナリズムの作法 米英のニュース基準を読む』(花伝社)

日本のテレビ局にも、アメリカのテレビ局にも、一般に公開されてはいないけど、ジャーナリズムはかくあるべしというニュース基準があるそうだ。この本は、そのなかから、CBSBBCNBCなどのものを取り上げ、ニュースの理想形について論じたものである。
ある授業のなかで、「この本はぜひ、みなさん入手して読んでほしい。授業のなかでも使うから」といわれたので、しかたなく購入。そういうことをいうなら、最初っから、テキストに指定しとけよな。詐欺みたいだ。
内容はためになるものだが、どこからどこまでがニュース基準の訳出で、どこが筆者のコメントなのかが、非常にわかりにくい。視覚的に理解しやすいように工夫してほしかった。
なお教員の話によると、小泉哲郎はペンネームで、本人はどっかのテレビ局の社員なのだそう(それは本文からも読み取れた気がするけど)。