野性時代』5月号

サタミシュウが、メールで質問に回答している。ペンネームを使う意味と、テーマ設定についての回答が、まさに重松清的模範回答。
また『スモールワールド』を読んでのリリー・フランキーインタビューも2ページ掲載されている。
きのう、風呂に入りながら、昨年10/6の諸富さんと重松清の対談で、(今振り返れば)重松=サタミであるように受け取れる発言をしていたことを思い出した。もう、情報を出す側が、意図的に重松清であるように見せかけている、なんていう操作をしていないならば、重松清サタミシュウで確定だろう。
2ch宮部みゆきスレにはこんな書き込みがある。

サタミシュウは男。
もっと言えば、名前は漢字一字。

サタミシュウ
私も男性に一票。もっといえば、30代後半〜40代後半だと推測。
しかし、上の人がいう漢字一字だとしたら、村上龍かな。
ムラカミリュウサタミシュウは字面が似ている。
しかし、村上龍角川書店はつながりが薄い。(全角数字を半角数字に置き換えた)

なるほど。サタミシュウっていうペンネームには、村上龍だと思わせる意図があったのか。気づかなかった。

『みんなのなやみ2』(理論社YA新書)

前作『みんなのなやみ』同様、子どもたちの悩みに答えた本。違いは、全5章中1章が、子どもに向き合う親の相談になっていることぐらいだろうか。
「デブだから痩せたいと思っているのに、親がまともに取り合ってくれない」という中学1年生の女の子の悩み(pp.32-7)には笑った。いや、悩むこと自体はまっとうだけど、相談する相手が違うのではないかと。まあ、でも、この間テレビで重松さんがいってたけど、「成功例の提示がプラスに働くとは限らない」からね。だから、あえてダイエットに成功していない人が答えるのも、いいのかもしれない。
私立に通う女の子(小6)が、公立に通う友だちの男の子とデートの約束をしていたら、母親が「悪い虫がつかないように私立にいれたのに」と怒るんだけど、どうしたらいいかという悩み(p.56)は、興味深かった。悩みそのものではなくて、悪い男にひっかからないように私立に入れるという親の心情が。これは、少なくとも私立に入るような子であれば、公立の子より裕福な家庭に育っているからましだという考えがもとにあるのかな。
ほかにも「親の宗教から、抜け出したい」とか、これはエピローグだけど「胸が小さいんだけど、男の人はそれだといやか?」とか「性欲の処理はどうしてたか?」など、ユニークな質問回答があって、悩んでいない人も楽しく読めるのではないかと思う。以下、個人的メモ。
pp.49-55の回答では「追伸」(『卒業』所収)と親の生い立ちにふれているけど、これはエッセイとかでは明かされていない話で貴重かも。

子どものこと話そう

更新された。エッセイ集では、この連載の文章は使われていない。1冊にする予定があるのだろうか。

週刊現代』5/7、14号

メディア通信簿が重松の番。教科書問題について。