秋本治著『こち亀千両箱』(JUMP COMICS)

はしがきによると、「おばけ煙突が消えた日」をフルカラーにし、ほかの作品も2色原稿にしたアンソロジーだという。収録された作品のいずれも、読むのは初めてじゃない。けど、時期を置いてから作品を見つめなおすのはいいことじゃないかな。そうでなくても、暇つぶしには十分なる。ただ、版型が通常のコミックスより大きいから、持っていると重たくて手が疲れる。
この本の中で私が好きなのは、2つ目の「勝鬨橋ひらけ!」で、以前こち亀の読者が選ぶ傑作選というコミックスの好きな作品投票みたいなのでも、これを選んで応募した覚えがある。
帯にはプレゼント企画が。応募券を切り取って、はがきに貼り付けて送ると1000人に、漫画が3本収録された『でかめ』という本があたるとのこと。欲しい、けど応募券切り取りたくないな。

安童夕馬作、大石知征画『東京エイティーズ7』(BIG COMIC SPIRITS)

現在から80年代を振り返る形式で物語が進んでいくのに、時代のずれを話作りに活かせていない気が。今後の展開に期待したい。
話は変わって、180ページに現在でもやってるマリモという店が出てくる。検索してみると、「昭和40年代から営業していて、現2代目」とか(早稲田リンクスのウェブサイトより)。

藤子不二雄A著『用心棒』(アイランド・コミックス)

よく理解できなかった、というのが正直なところ。