篠原哲雄×香里奈

主題歌

深呼吸の必要』DVD発売記念ということで、きのう19:00からHMV渋谷店にてトークショー
始まる前にフロアでは、主題歌になっているMY LITTLE LOVERの「深呼吸の必要」が、なんどもなんども流れていた。この曲、映画を観たときは、話の雰囲気にあったいい歌だな、としか思わなかったけど、こうして繰り返して耳にすると、それ以上の深い意味を持っていることに気付く。いつの時代にもチャートをにぎわせる(それはデビューしたばかりのマイラバにもいえること)、一瞬のうちに大量に消費されるヒット曲とは、対極に位置するということだ。まったく飽きがこない。そして大量消費を拒むスタイルは、まさにこの映画のテーマにつながる。
深呼吸の必要」は、http://www.mylittlelover.jp/から、SPECIAL→TV SPOTと進むと、映画の映像とともに聴くことができる。

自由労働映画

トークに先がけて、マスコミ向けに写真撮影。こういう場にいったことがある人はわかると思うけど、最初は監督と役者ふたりいっしょで写り、そのあと役者のみになる。進行役の女性の人が、「監督はちょっと脇によけていただいて、香里奈さんのみの撮影になります」というと、渋々監督が引き込む様子に場内笑い。ちょっとお茶目といのか、子ども心を持っているキャラクターの人だ、監督は。
トークのほうは、司会がうまく両者に質問を割り振って進んでいく。香里奈は、わりと短く、ぱっぱと答えるのに対し、監督は冗舌。貴重な裏話も交えながら。いわく、
「僕もきびを刈ってみたりしたんですけど、あれって全身労働なんですよね。というか、僕が勝手に全身労働にしてるだけかもしれませんけど」
動作もつけて、実際にきびを刈る様子を再現してくれた。役者のほうも、たまにだらけてくることがあったので、そうすると、刈りにいかせたとか。
「これまで4ヶ月に1回ぐらい、この映画を観る機会があったんですけど、これからもことあるごとに見直したくなる映画ですね」
この発言を聞いても、まったく宣伝めいたものを感じない。けちな私が、20%OFFでも5000円ちょっとするDVDを買ってしまうぐらいだから。
香里奈のほうは、短期間に『天国の本屋〜恋火』とあわせて、同じ監督の映画に出たことについて、内容次第でこんなに演技の作り方が違うんだなあと、勉強になったそう。あと、モデルと女優業は、やっぱりぜんぜん違う、と。監督は香里奈について、出会ったころ、彼女がまだ19歳で、いっしょにお酒を飲みにいけなかったことを、残念がっていた。
そんなこんなで、監督と香里奈のサインが入った台本をかけて、監督とのじゃんけん大会へ。「これを見ながら映画を観ると面白いと思いますよ」と監督。
最後に、それぞれが今後の予定について、簡単にしゃべって、トークショーはおしまい。特典引換券を持った人のみ、サインの手渡し会に。
店を出て駅まで向かう道すがら、なんか映画を見終わったあとであるかのような、軽い興奮状態が持続した。