『文藝春秋』2月号

横田増生の「ネット書店アマゾン潜入記」は相当秀逸。求人広告のなかに、アマゾンセンター内での軽作業のバイトがあったので応募。そこで実際に働いて、秘密主義の王国アマゾンを見てきたもの。すべてが興味深いものだったが、とりわけ以下の記述。

ピッキング*1をはじめると、本についている帯が作業の邪魔になることに気づいた。(中略)しかし、帯の問題はあっさり"解決"した。バイト3日目のこと、コミック本の帯が半分破れていた。どうしたらいいのかとアマゾンの社員に聞くと、
「帯が本のデザインの一部でなければ、捨ててもらってかまいません。」(pp.358-9より、漢数字は算用数字に改めた)

これはなにもアマゾンに限った話じゃないよな。在庫のあまりない本をネットで注文すると、往々にして帯がついていないからね。こういうふうな指導がされているとわかり、納得。

*1:棚から本や商品を抜いてくること。