野島伸司著、堀田康子編集協力『美しい人』(ワニブックス)

おそらく編集協力でクレジットされている堀田康子という人物が、ノベライズを担当したと思われる。検索にかかるもので『板橋マダムス』(扶桑社)、『彼女たちの時代』(扶桑社)、それ以外に『冷たい月』(角川書店)のノベライズ、さらには、『娘。からママへ 石黒彩のLOVE2子育てレボリューション』の構成をしているらしい(情報出所id:tetsuto:20031013)。
ドラマが放映されていたとき、見ては見逃しを繰り返していたから、どんな話なのかいまいちよくわからなかった。それがすっきりしただけでも、読んだ価値があったと思う。野島伸司だけあって、かっこいいセリフが随所に見られる。だけど、この本、誤植が目だって興ざめ。

「あたしは捨て猫なんじゃない!自分の医師で自由を選んだのよ。気の毒だった?(92ページより)

主人公が医師をしているという話だからこその誤植。

「あたしは、あなたがに、祥子と神山にあった真実を伝えたわ。裏切られたと思われたままだと祥子が気の毒だと思ったから」(277ページより)

あなたがに、って。勢いあまったのかな。