代ゼミで差別講義

http://www.bll.gr.jp/news2004/news20041220-2.html
この古文担当のY講師というのは、日本で1番儲けているであろう予備校講師、吉野敬介という人物。元暴走族特攻隊長だが、猛勉強の末、大学に合格し、そのときの経験などもまじえながら展開する授業は、人気を集めている(キーワードのほうに顔写真出ているので、興味ある人は見てください)。毎回90分授業のうち10分から20分、多いときになると半分程度の時間が、雑談にあてられていて、受講生はみな大爆笑する。
私も浪人時代に彼の授業を楽しんで受けていた。毎年、雑談の内容はほとんど変わっていないので、えた・ひにん発言についても、同じことを2002年に聞いている。そのときのことをもとに、リンク先を補うとこのようになる。
「あのな、どんな犯罪をやって鑑別所に入ったかで、ランクってもんがあるんだよ。人を刺しちゃいました、なあんていうとAランク。まわりから尊敬されます。レイプなんか最低。そんなことして鑑別所にいったら、えた・ひにんも同然の扱い」
代ゼミでは、渋谷区代々木の本校で行われる授業を、衛星放送で代ゼミの地方校、あるいは高校などに配信している。そしてその録画映像を使った、速習授業(ビデオ・DVD)なんてのもあるんだけど、先のえた・ひにん発言のために、彼の古文の授業は速習で受講することができなくなってしまったそうだ。収録済の映像の中に、かの発言が含まれてしまっているから。
私なんかは、まあ、ほんの冗談として、これを気にとめることもなかった。でも新聞を読んでいると、「ほんの冗談」が通用しなくなったんだなあっていう事件がいっぱい出ている。あれは禁止用語だからいっちゃいけない、そういうことにがんじがらめにされる世の中にならないといいけど。