『諸君!』2005年1月号

「日本社会はどこまで危険になったか」というタイトルで、土井隆義筑波大学助教授)、河合幹雄桐蔭横浜大学*1教授)、宮崎哲弥重松清の4人が議論をしている。犯罪の凶悪化や増加は本当なのか、痴漢行為、万引き、犯罪の郊外化、ニート、金の奪い方の変化、いい年になっても抜けられない暴力団破れ窓理論(本文中では割れ窓理論ではなく、このように表記されている)、ニュータウン、そして佐世保の事件などが話題にのぼった。
こういう話になると、必ず社会学者なんかが「少年犯罪は増加したというデータはない」という主張だけで強行突破し、内容がつまらなくなってしまうけど、今回の議論はいろいろな面で広がりがあってよかった。4人が自分のいいたいことだけいって、相互に異議を唱える場面が少なかったのは残念。

週刊文春』11/25号

(情報出所id:urouro360:20041129)『いとしのヒナゴン』(文藝春秋)の書評掲載。評者は郷原宏

『熱球』(徳間文庫)の解説と文庫版のためのあとがき

文庫解説は堂場瞬一。解説者名をみないで、本文から執筆者を推測しようとしたけど、わからなかった。さわやかな感じの文章で、「帰郷小説の要素は持つものの、やっぱりこれは野球小説だ」といっている。
もし仮にこの作品が、重松清のものではなかったとして、それに対して重松清が解説を書いたとしたら、こんな感じになるだろうな、と思う。ようするに、(解説を読んだ限りでは)重松清と文章が似てる。
以下のURLには写真が出ていた。なんとなく体格も似ているような。
http://www5.hokkaido-np.co.jp/books/20021103/visit.html
あとがきでは、この話を書くきっかけになったエピソードが紹介されていた。

*1:桐蔭のどこが「横浜」なんだろうか。横浜「市」ではあるけど、川崎市との境界まで、最短で200メートルぐらいしかないんだけど。