小説新潮11月号他

「きみの友だち」第3話「ふらふら」

中学1年生の女の子を主人公に、クラスの中の交友関係を描いた話。今までにもこういう話は書いているけど、上の娘さんも中学2年になり、誰と誰が仲がいい、逆にこの子とこの子は仲が悪いということに、いっそう気をもむようになったんだと思う。人間同士の関係というものはこうあって欲しい、という願いを垣間見た気がする。

「マドンナの帰郷」

この号ではもうひとつ短編を書いている。週刊新潮の人気企画「黒い報告書」(実際あった事件を再構成したドキュメント)を、事件の起こった場所の出身者に書いてもらうというもの。執筆者は内田春菊、島村洋子、桐生典子と続いて重松清。そして最後に、粉川宏が寄稿している。
で、上記の短編だけど、話のあらすじを書くと、それだけでネタバレになりかねないので、感想だけ。女は怖い。昔の知り合いと突然に再会するのは怖い。

『疾走』の映画化について

2chでは今年の1/15から既に、映画化を見越して、配役予想なんかが始まってる。私はこれらを見ながら、どうせ映画化なんてありえない話だろうなと思っていた(根拠はまったくないんだけど)。予想されたみなさんの、先見の明に感心する。公開は来年秋を予定とのこと。
今日、学校から帰るときに生協のブックセンターに行ったら、『疾走』と『愛妻日記』が購入された形跡があった。当然、映画化が決まったから『疾走』を買ったんだろうけど、どうしてもう1冊に『愛妻日記』を選んだのだろう。『ビタミンF』『送り火』『卒業』『走って、負けて、愛されて』『なぎさの媚薬』も置いてあるんだけどね。気になるな。

TITLE9月号「ケータイのある風景」

鈴木理策の写真の横で、ショートストーリー的な文章を付けている。