勝谷誠彦著『電脳血風録』

日経パソコン』で2001年から始まり、現在も続いている連載の単行本化。「3年前、私はアナログ人間だった。いま、私はデジタル猿である。」と帯の惹句にあるとおりの本。
パソコンでできることを増やしていったり、仕事で使うカメラで悩んだり、ヤフーに文句言いにいったりと、読んでいて愉快。勝谷さんの書いた文章の下で、連載の担当者であるS嬢がツッコミを入れているのがこの本をさらに愉快なものにしている。表紙の写真もよい。あと一番最後にある対談でさるさる日記についても触れている。

S嬢:センセイのところにくる嫌がらせメールはどんなのが多いんですか?
勝谷:(冒頭略)腹が立つのが「『さるさる日記』は改行がないので、読みにくいです。もっと改行してください」(中略)とかいうメール。改行ナシが気にいらなければ、読まなければいい。プロの文章に文句つけてくるやつというのは、松井秀喜にスタンドから「おーい、マツイ!フォームおかしいぞお!」て怒鳴ってるおっちゃんと一緒や!(251P)

改行なしが読みにくいというのは私も思った。けどこういうふうに説明されると納得。