川崎憲次郎引退

昨日の夜、2ch川崎憲次郎オールスターへの道Part92見てたら、落合監督が今日の先発を川崎と予告したとあった。9月の真ん中あたりから、下での登板機会がなかったので、日本シリーズに備えて(シリーズで成績残してる中日の投手っていないから)1軍にあげるのか。そんなふうに思った。監督も<最後の花道? それはない。先走って書くなよ。恥をかくぞ。日本シリーズ? そういうことだよ>(出所http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200410/bt2004100306.html)と言ってるし。今朝になってテレビ番組欄をチェックしたら、幸運にもJ SPORTS 2で中継があったので、録画のセットをして家を出る。
新宿から帰ってきて、テレビを付けたら2回裏、ドラゴンズの攻撃中で0対0。ああ、よかった。とりあえず、スコアボードに0をふたつつけたんだなと思って見てたら、山本昌が打席に。あれ、川崎は登板回避したのかなと思って2ch覗いて見ると、引退表明をしていたことが出かけたあと、明らかになっていた。驚きよりもむしろ、ついにこの時が来てしまったのかという気持ちが強かった。
ログ読むと、1回をいわばセレモニーのように3者3振に締めて、お役御免となったようだ。ビデオは録画中なので、そのまま試合終了まで見る。試合終了後、ベンチに戻るナインを川崎が先頭で迎え、リナレスのヒーローインタビューがある。観客はけっこうスタンドに残っていたので、まだ球場では何かあるのかなと気になったが、番組が終了したのでビデオを巻き戻す。
テレビ解説は中日、西武、ロッテと渡り歩いた平野謙。もうちょっと川崎と関係のある人だったらよかったな。テレビは試合開始5分前から放送されているのだが、マウンドに向かう前のキャッチボールの段階で、川崎の目には涙。これまでの輝かしい成績(特に17勝をあげて沢村賞を受賞したシーズン)、ドラゴンズに移籍してからの苦悩、昨年のオールスター前からの2軍戦での登板。何度も何度もおしいところまでいっては打ち込まれる。そして落合監督就任。開幕投手に起用されるが、先発の役目を果たせず降板。川崎がマウンドで投球練習をしている間、そういうことが頭に浮かんできて、私も久しぶりに号泣した。溢れる涙をとめることができなかった。
スワローズの先頭打者は古田。かって川崎とバッテリーを組んだ古田が、この舞台のためにバッターボックスに入る。このふたり(と鈴木健)が見たくて、オールスターのハガキを書いたことを思い出した。そして何回かサインに首を振りながら古田、宮本、岩村と三振にとった後、中日ナインが川崎のもとへ駆け寄る。そして花束を渡しに来た古田と抱き合う。奥さんと娘さんがねぎらいの言葉をかけた後、両軍の選手が出てきて胴上げ。スタンドからは川崎コール。ベンチ前に整列した両軍の選手、コーチと順に握手したところで、テレビは長い長い1回の表が終わった。

これからの人生はどうなるのだろうか。彼はまだ若い。コーチをするにしても、自分より年齢が上の選手もいて、複雑な心境では内科と思う。解説者というのもあまり想像できない。これは私のまったくのわがままだが、地域のチームでやさしく、時に厳しく子どもに野球を教えるところが見てみたい。そしてたまには、「あの人はいま」みたいな企画で、笑顔を浮かべて登場してほしい。