河合香織著『セックスボランティア』(新潮社)初出リスト

雑誌に掲載された文章が、新潮社から出た本のどこに対応するかを書いてみた。当然のことながら一字一句一致するわけではなく、大幅な加筆がなされている。あと雑誌掲載時は写真が豊富に載っていたが、書籍化に際してほとんどすべて削られた。「本は絶対に買わない。図書館で借りる」という人は予約待ちの間、雑誌の方をご覧になってはいかが。
週刊朝日』2002年5/3、10号
序章と第一章に当たる。もちろん第一章の32P以降は加筆。書籍の最後に

書名は本人の希望により、匿名性を守るため公表しないことにした。

とあるが、このために個人が特定されるような西暦の表記等が大幅に修正されている。
週刊朝日』2002年5/17号
第四章の107Pからと第二章の内容のもとになっている。参考ページのURL(以下のふたつ)が載っていたが、書籍化に際してなぜかなくなってしまった。
伊緒葵「セクシャリティー・バリアフリーhttp://www.sbaf.nu/
「熊篠邸の地下室」http://www.netlaputa.ne.jp/~k-nojo/CHIKA/index.html
週刊朝日』2002年5/24号(このシリーズ全3回)
第八章と第五章の133Pからに加えてあとがきが対応する箇所。
週刊朝日』2003年2/28号
六章最初から157Pの15行目まで。
週刊朝日』2003年3/7号
157Pの12行目から六章の最後まで。
週刊朝日』2003年3/14号
七章(除く182-188Pのセラピーの部分)
週刊朝日』2003年3/21号(このシリーズ全4回)
七章のセラピーの部分(上記)と59Pから二章の最後まで。

売れっ子は…

id:kuma-chika:20040828(上にリンク張った「熊篠邸の地下室」の熊篠慶彦さんによるblog)

週刊朝日』2003年2/21号 お店で売ってるさかなの「正体」(全4P)

お店で銀ムツとして売られている魚は、実際にはムツ科ではなく、メロという名前なのだそうだ。このように標準和名がなじみにくい魚の場合は、俗称を用いることがある。そうすることによってイメージが容易になるが、逆に混乱が起こったり、詐称じゃないかと言われたりする。そうした問題について、イラストや表も盛り込みつつ、河合香織が4Pに渡って執筆している。こんなことも書いてあった。マグロ単独で商品となる場合には、当然マグロが取れた場所の名前が記載される。しかし、マグロを含めた盛り合わせ(加工品)となると、加工された場所を書くことになる。つまり輸入がごまかせるわけだ。で、彼女はこうした問題を最後にこう締めくくる。

ま、どっちにしろ、おいしければいいのだけど。